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大地の頂・翡翠の谷2012知的冒険の旅博物誌21号

2013.3.16
第一期生卒業式

論文発表


3月16日・卒業式風景
2013050721_01.png


おめでとうございます このたびは20名全員が無事卒業・・・・・

・・・皆さん大変素晴しい学生さん達でした 有り難うございます


このカレッジの不思議は、教えていたはずの講師達が、いつの間にか個性的な生徒さんらによって糸魚川ワールドと呼ばれる不思議な空間を学んでいることです。

造園学からジオパーク学へ、地元のお力で1ページ目を作ることが出来ました。
地元スタッフや学生さんに支えて頂き、おかげさまで無事1年が過ぎました。


論文
さて、入学式の日に皆さんが「えーっ」といった論文です。
今回、14本の論文が書かれ、皆さんどれも傑作ばかりでした、脱帽しております。
若造が無理難題や生意気なことばかり言ってすみませんでした。 この場をお借りして御礼とお詫びを申し上げます。・・・・・・・・宮 江介




発表論文一覧

氏名コメント
井伊正憲氏 天然記念物ヒメハルゼミの北限地と陸巻貝シーボルトコギセルの生息地としての白山神社社叢に関する研究
伊藤和子氏糸魚川に於ける西浜七谷を結ぶ古道に関する一考察
猪又寛氏糸魚川ジオパークの自然ある街の潜在能力と可能性・大和川地域の貴重性に関する研究
菊池和彦氏長者ヶ原遺跡の縄文土器と周辺地域の縄文土器との比較研究
小杉正一氏地形と生態系に関係する世界ジオパーク糸魚川の東と西の風土に於ける比較研究
斎藤政子氏 糸魚川市内上刈地域に有する農業用水路の活用による自家発電の可能性に関する研究
中村栄美子氏ジオパークを生かした街づくりの核となる神話と伝説のふる里糸魚川に関する研究
松澤克矢氏 糸魚川の地形を利用したアスリートの育成と企業の相乗効果に関するメカニズム研究
丸山由衛氏世界ジオパーク認定を起点とした糸魚川地域における環境変化の変遷に関する研究
三谷弘氏糸魚川のヒスイにおける物質性と史実性に関する世界ジオパーク認定後の考査研究
室川詔子氏 糸魚川独自の石と植物を使った盆景の作庭手法に関する研究
山岸千奈美氏糸魚川の風土と伝承におけるShamanismの研究・・・Europeの魔女文化と日本のまじない文化の考査から糸魚川におけるShamanの足跡をたどる・・・
横川美津枝氏糸魚川考査研究『なるべくしてなった!』日本で最初の世界ジオパーク
渡辺留美氏糸魚川におけるあらゆる面からのヒーリング効果に関する研究



大変失礼な言い方ですが、まさか皆さんが此処まですばらしい論文を書かれるとは夢にも思っていませんでした。
わが恩師が始めてこの街に来たときに、地形・生態系・文化、どれをとっても類稀なすばらしさを誇るが、特に優れている事は人ポテンシャルの高さである」と論じた意味を今実感しています。

※このたびの論文は、東京大学の研究室と糸魚川市内の図書館に置かせて頂きます。
※尚、著作権は各著者の物であり、版権に順ずる行為は市に委託させて頂いております。





以下論文に於ける各著者の要旨です

1.井伊正憲氏
『天然記念物ヒメハルゼミの北限地と陸巻貝シーボルトコギセルの生息地としての白山神社社叢に関する研究』

糸魚川地域が世界ジオパークに認定されたことから、著者在住の糸魚川市内能生地域に関する環境資源について「白山神社の社叢」及び同地域内に生息する「天然記念物ヒメハルゼミ」「陸巻貝シーポルトコギセル」の三項目に着目して、その個別の特質と関連性に関する研究を進めた。
能生地域は、古来より独自の文化や自然形態が数多く残っているが、稀少な生物が生息しつつも地元ではあまり知られていないことも考えられ、同時に神社という特殊な空間と、神社が立地した特別な風土についても、人文的な歴史が稀少生物を守り共存してきたことで、今日のジオパークの一遍をしっかりと担っていることに着眼し、地域の稀少資源を次世代に伝え守り活用する目的から本研究を行う。

2.伊藤 和子氏
『糸魚川に於ける西浜七谷を結ぶ古道に関する一考察』

日本初の世界ジオパークに成った糸魚川市は、地形の複雑さ(地質のvariationを含む)、独自な生態系の形成と種の豊富さ、これらを支え育む文化の発展に就いて『古道』が、糸魚川地域の人と大地の関連を位置づけてきた大切な一連のキーワードとして考えられる。又、糸魚川地域においては大地・生態系・文化の構図について西浜七谷と呼ばれた人々の暮らしと共存している部分が多く、自然力との共存共栄文化が糸魚川には昔から定着している事が特徴であり、糸魚川文化として無形の財産であると考えられる。この部分について、糸魚川市内に嘗て存在し、現在も残っている古道を題材として、先地形・生態系・人文のメカニズムの実態と、その変遷を検証する事で、糸魚川の特徴を生かしたひとつの文化形成に就いて史実の考察を行った。

3.猪又 寛氏
『糸魚川ジオパークの自然ある街の潜在能力と可能性・大和川地域の貴重性に関する研究』

新潟県糸魚川市における大和川地域は、大きく分けて竹ヶ花地区をはじめとし、厚田、大和川、田伏、梶屋敷地区として大和川地域5地区があり、地形や地質の希少性に留まらず、これらの影響から発祥した生態系の希少性、そこに育まれた文化の希少性、さらにはこれらの歴史的背景の価値や継続性に至るまで、地形から始まる物語として構築されるシステムがある。これらの基準に対して整理する事で糸魚川ジオパークの持つ資源についてポテンシャルを考査した結果、24のジオサイト以外にジオパークの特色に準じたオンリーワンの地域があり、この地域をクローズアップして行くことで地域活性と地域貢献の両立が叶うと考え、糸魚川地域における活性化のプロトモデル事例研究を行った。

4.菊地 和彦氏
『長者ヶ原遺跡の縄文土器と周辺地域の縄文土器との比較研究』

新潟県糸魚川市内の長者ヶ原遺跡から出土する縄文土器と周辺地域(石川県・富山県・新潟県・等)から出土する縄文土器について、調べ比較することによって、当時の人がどのように交流し暮らしていたか研究を行った。調査する範囲と時期については、一番土器が数多く土出する中期を主体として、次にあげる仮説から検討した。①古代から石川県、富山県、新潟県、の地域は「越国」と呼ばれ、一つの地域であった事から、それ以前の縄文時代も、密接な関係があると想定できる為、影響は大きいと考えた。②長野県は、姫川、現在も糸魚川・静岡構造線により断層に沿ってできた塩の道がある。縄文時代も交流があり、当時も影響は大きいと考えた。③新潟県は遺跡数が多くある信濃川流域から距離的に遠いので影響は少ないと考えた。本研究論文は上記三つの仮説からどの様なルートで人が入ってきて交流していったのか検討した。

5.小杉 正一氏
『地形と生態系に関係する世界ジオパーク糸魚川の東と西の風土に於ける比較研究』

近年地球規模で自然環境の変化は著しく、国立公園発祥の地イエローストーンに於いても、オオカミが絶滅し、別の地域から移住させる事で30年の歳月を費やし、生態系の修復を行って来た事実が有る。この出来事は我が国においても一度失った自然形態は何万年ものサイクルで自然修復するか、人工的な手助けを行いつつ、何十年もの歳月を費やさなくては、生態系の修復が叶わない事を理解したい。そこで、本研究の題材とする日本初の世界ジオパーク認定を受けた糸魚川では、海、山、川、森などが凝縮され、中部山岳国立公園・上信越高原国立公園の二つの国立公園を市内に有する他、複数の県立自然公園・ライチョウやカモシカなどの天然記念物が生息する、希少且つ独自の大地や生態系が実践型環境教育のプロトモデル地区になりうると考えた。

6.斉藤 政子氏
『糸魚川市内上刈地域に有する農業用水路の活用による自家発電の可能性に関する研究』

本研究は新潟県糸魚川市内上刈地区に有する農業用水路の活用から、自家発電の可能性に就いて行う為、自然環境資源の活用による水力発電は可能か、蓄電池への変換は可能か、災害時に取り外せる簡単な設置による構造が可能か、等に就いて糸魚川地域での実用性を研究しつつ進めてゆく。糸魚川地域は古来より自然と共存する文化が有り、姫川を代表とする無数の河川と、農業用水との関わりを至る所で見る事が出来る事から、地域の関わりに就いて糸魚川独自の風土と、21世紀に必要とされる自然力エネルギーのスタイルとして、その一角を形成する為に、糸魚川上刈地区に於いて小水力発電による可能性を見出したいと願っている。

7.中村 栄美子
『ジオパークを生かした街づくりの核となる神話と伝説のふる里糸魚川に関する研究』

糸魚川は北陸街道の要所に位置し、かつ松本へ向けての松本街道の起点にもなっている。昔、旅芸人や文人、商いの人々が頻繁に往来し、茶を飲んで休み、宿泊もした。都の話、笑い話、とんち話や世間話が語られ、人々は見知らぬ土地の話に目を輝かせ、聞き入った事と思う。記憶力のある年寄りが、聞いた話を茶飲み話に語り、語りしているうちに、聞き知った話が土地の石や木、あるいは川にくっついてここにあった話として語られたり、又この土地に起こった天災地変が、口から口へと語り継がれてきた。この糸魚川には語り継がれてきた「昔、昔あったとさ」というはなしが沢山ある。素朴な語りの中に子供達を導く教訓が、秘められ、人と人の和の大切さや生きてゆく知恵が秘宝のごとく内包されている。ジオパークに「昔、昔」の伝承を復活し、糸魚川ならではの特色ある街づくりを行い、PRして行かねばと考えた。

8.松澤 克矢
『糸魚川の地形を利用したアスリートの育成と企業の相乗効果に関するメカニズム研究』

今の糸魚川に就いて感じている事、それは若者の流出(18歳~22歳+1年)である。この地には高等学校以上の教育機関が無い。高卒で直ぐに働く処も限られている。それ故にこの世代は、より高い知識、経験、技術、刺激等を求めて他の地へと旅立っていく。この年代の流出を『失われた5年』と考え、今回の世界ジオパークを機に、観光資源だけではなく新分野として地形が育むアスリート輩出のメカニズムと、是を応援する企業により、学術、芸術、スポーツ等の分野で地域産業としての宣伝をし、人材の育成に努め、都会からのUターン者と、逆に都会に帰っていく者の相乗効果で文化交流都市としての発展を促し、「街を出る者=情報発信」「町に来る者=地域活性」とした双方の構図が見込まれると考え研究を始めた。

9.丸山 由衛氏
『世界ジオパーク認定を起点とした糸魚川地域における環境変化の変遷に関する研究』

糸魚川地域は2009年、日本初の世界ジオパーク認定を受け、その後、全国から地形・生態系・文化と、高い評価を受けている。しかしながら、自然環境の変化についてはここ50年間において様々な変遷や変化が生じていると感じている。この変化や変遷については時代背景や個々によって様々な物差しがあり、人によってその合否判定も様々な形態から評価されることも否めないが、ふるさと糸魚川らしい進化をして欲しいと願っている。この時代背景による物差しや、個々の評価に対して、地元視点で地域の環境変化や文化の変遷に就いて身近な部分に焦点を当て、今後の地域発展と現状把握、或いは変遷の史実評価について、一度地元視線で過去50年を振り返ることで50年単位の評価指数を明確にしておき、今後の50年先に役立てる様、受け継いでゆきたいと考えている。

10.三谷 弘氏
『糸魚川のヒスイにおける物質性と史実性に関する世界ジオパーク認定後の考査研究』

『Geopark』については、近年、新たな第三の世界遺産としての可能性を秘めた存在価値があると考えている。同時に糸魚川ジオパークに於ける大地・生態系・文化に対する独自の学術的体系に就いてもこれから整い始めることと考えられるため、『ヒスイ』という項目について物理的な物質性、心理的な価値観、縄文文化から「ぬながわ姫」の伝説を経て、現在に至る史実的背景など、をキーワードにした考察を試みる。本研究は小さな石ころが糸魚川ジオパークの大きな看板になることに着目して、著者自身が生まれ育ったこの糸魚川の街の視点や、自由な発想からジオパーク認定後のヒスイから広がる物質性や歴史などについて研究を進めた。

11.室川 詔子氏
『糸魚川独自の石と植物を使った盆景の作庭手法に関する研究』

糸魚川ジオパークは、大地の公園として地形・生態系・人文の其々に歴史があり、継続的な活動をする文化交流都市という意味合いが在る。一方、自然環境に於いては大地の公園と呼ばれる糸魚川ジオパークには特徴ある多くの石が点在する。又、この石を創りだした糸魚川の特異な地形や地質は同時に生態系を創りだしている為、地域独自の植生も豊富である。更に人々がこれらの地形と生態系の中で文化を育んでおり、自然力との共存共栄を営む事で、これ自体が大地の公園として文化交流都市の役割をはたし、持続可能な環境計画を展開している構図がある。
本研究ではこうした大地の公園として育まれる糸魚川ジオパークの岩石や植生の豊富さと希少性や特徴に着目し、日本の伝統芸術である盆景を用いる事で、糸魚川ジオパークの風景や特徴や石や植生の魅力を伝えたいと考え地域貢献研究の一角を形成したいと願った。

12.山岸 千奈美氏
『糸魚川の風土と伝承におけるShamanismの研究』・・・Europeの魔女文化と日本のまじない文化の考査から糸魚川におけるShamanの足跡をたどる・・・

著者の暮らす糸魚川市は、2009年に世界ジオパークに認定され、フォッサマグナを中心に地質学的に珍しい土地や鉱物などがある世界的にも価値の高い地域であるとともに、昔ながらの風土や伝承が残る地域である。今回、ここ糸魚川の風土と伝承における「まじない師」の存在とヨーロッパにおける「魔女の文化」に共通性を感じたことから、ヨーロッパにおける先住民の文化を研究し、糸魚川における風土と伝承の実態を探った。その結果、自然の力や民間療法を生かした健康への波及効果が示唆されたため、ここに報告する。

13.横川 美津枝氏
≪糸魚川考査研究『なるべくしてなった!』日本で最初の世界ジオパーク≫

日本は歴史と季節の国である、日本風景論(にほんふうけいろん)の著者、志賀重昂は文中でこの国を「滝と霞の国」と外国に対して絶賛している。また、日本においては各地に独特の風土があり柳田國男による遠野物語をはじめ、金田一京助や森鴎外などは、その風土の不思議を記録していった。これらの史実の中から、国立公園の父と呼ばれた田村剛は糸魚川に二つの国立公園を同居させた。遠い昔、神々は北アメリカプレートとユーラシアプレートを、ここ糸魚川で落ち合わせた。日本で最も起伏が激しく、風光明媚な土地であり、人と自然が共存共栄し、伝説の神々とヒスイが今も人に語りかける。つまり世界自然遺産と世界文化遺産が共存する様な街が世界ジオパークとして日本で最初に認定された事になる。是は自然学上の「偶然性」と、人文学上「なるべくしてなった」当然の「必然性」と考えられる。

14.渡辺 留美氏
『糸魚川におけるあらゆる面からのヒーリング効果に関する研究』

2009年日本初の世界ジオパークとなった糸魚川市は、1987年より地形の面白さ、雄大さを資源として、人文環境や自然環境等、人と大地の関りがあり、あらゆる面でヒーリング効果を持つ地域として考る事が出来る。この為2012年より糸魚川地域ではヒスイをキーワードとして、オンリーワン、ナンバーワンの『目玉資源』を絞り『+α』の演出や、おもてなしでヒーリングによる相乗効果を図る為の商品開発、観光スポットとして多くの人に糸魚川地域の魅力を発信する方法や計画を考査した。この結果、縄文時代の食事から極上素材の食事+お酒等、糸魚川の名水探し等の提供、ヒスイをイメージした薬草茶・お守り・お菓子等の商品計画等、目玉資源を体験して実際に調査し計画して行く事から、研究を構築して行く事により、糸魚川の環境資源が全て癒しにつながるオンリーワンの資源である可能性を発見した。







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